近年、プログラミングスキルと相場の知識を活用して、
自動売買ツールを自作するトレーダーが増えています。

このブログでは、Pythonを使ってFX自動売買ツールを
作成するための基本的な手順について解説します。

特に、MetaTrader 5(MT5)と連携して
自動売買を行う方法を中心に進めていきます。

PythonとMT5をダウンロード

PythonでFX自動売買ツールを作成するために、
まずはPythonとMetaTrader 5(MT5)を
ダウンロードしてインストールします。

MT5は、トレードの自動化を簡単に
行えるプラットフォームで、Pythonと
連携して取引データの取得や発注が可能です。

MT5と連携できるFX業者に登録

MT5を使った自動売買を行うには、
MT5と連携が可能なFX業者の口座が必要です。

日本国内の主要なFX業者でもMT5に
対応しているところがいくつかあるので、
自分に合った業者を選びましょう。

口座開設時には、以下の点を考慮してください:

  1. 手数料・スプレッド:自動売買の場合、取引回数が
    多くなる可能性があるため、手数料やスプレッドが
    低い業者を選ぶのが有利です。
  2. 取引条件:最低入金額やレバレッジの上限、
    サポートしている通貨ペアを確認しましょう。
  3. 取引プラットフォーム:MT5が使用できる業者を選び、
    取引環境が整っているかもチェックしてください。

※おすすめなのはXM tradingになります。
デモ口座とMT5が連携できるので、
自動売買コードのテストが可能です。

口座開設後、MT5アプリケーションをダウンロードし、
FX業者から提供される口座情報を用いてMT5にログインします。

次に、PythonとMT5の連携のためのライブラリ
「MetaTrader5」をインストールします。

これは、以下のコマンドを使って簡単に行えます。

pip install MetaTrader5

VSコードをダウンロード&起動

自動売買ツールの開発を進めるためには、
コードの編集・実行環境が必要です。

そこでおすすめなのが、Microsoftが提供している
無料のソースコードエディタ「Visual Studio Code(VSコード)」です。

軽量で拡張機能が豊富なため、Python開発にも最適です。

おすすめな拡張機能を紹介

VSコードには、開発効率を向上させるための
さまざまな拡張機能があります。

特に、Pythonでの開発をスムーズに
するために役立つ拡張機能を以下に紹介します。

  1. Python:Microsoftが提供する公式のPython拡張機能です。
    コードの補完やデバッグ機能、エラー表示などが充実しています。
  2. Japanese Language Pack for Visual Studio Code
    VSコードのインターフェースを日本語化するための拡張機能です。
    日本語での表示を希望する場合に役立ちます。
  3. Pylance:Pythonのコード補完やエラー検出をさらに強化する拡張機能です。
    コードの静的解析を行い、タイプミスなどを事前に指摘してくれるので便利です。
  4. Code Runner:Pythonのコードを直接VSコード内で実行することができます。
    ターミナルを開かずに実行できるため、テストがしやすくなります。
  5. GitLens:バージョン管理ツールGitを使って
    コード管理をする際に役立つ拡張機能です。
    コード変更履歴を簡単に確認できます。

これらの拡張機能をインストールすることで、
開発効率が向上し、快適に自動売買ツールの
コードを書くことができるようになります。

ChatGPTにコードを書いてもらおう

ChatGPTは、プログラミングにおいても
非常に強力なサポートツールです。

コードのサンプルを生成したり、ロジックを
最適化したりするために利用できます。

特に、自動売買ツールのロジックを組む際には、
ChatGPTにコードを書いてもらうことで
効率よく開発が進められます。

ロジックを指定しよう

自動売買ツールの作成では、取引の判断基準となる
「ロジック」をどのように設計するかが重要です。

たとえば、以下のような条件で取引を行いたいと
考えた場合、ChatGPTにロジックの指定を行って、
コードを生成してもらうことができます。

  • 単純移動平均線(SMA):短期SMAと長期SMAの交差を
    利用して、売買シグナルを生成します。
  • RSI(相対力指数):市場の売られすぎや買われすぎを判断し、
    一定の基準に従ってエントリーとエグジットを行います。
  • ボリンジャーバンド:価格がバンドの上限に達したら売り、
    下限に達したら買いなど、価格の変動幅を判断材料とします。

ChatGPTに次のようなプロンプトを入力してみましょう:

PythonでMetaTrader5と連携し、短期の移動平均線と長期の
移動平均線のクロスで取引シグナルを出すコードを書いてください。

また、ChatGPTにエラーメッセージを提供することで、
発生した問題を解決するためのヒントや修正案を
提案してもらうことも可能です。

具体的な要件を伝えることで、実際の取引ロジックに
沿ったコードを生成してもらうことができます。

まとめ

Pythonを使ってFX自動売買ツールを作成するのは、
プログラミング初心者でも挑戦できるプロジェクトです。

MT5と連携するための環境を整え、VSコードを
利用して開発を進めることで、効率的にツールを
作成することが可能です。

また、ChatGPTを利用してコードを生成し、
自動売買ロジックを考えることで、さらに自分の
アイディアを実現する手助けとなるでしょう。

まずは基本的な設定から始めて、自分だけの
自動売買ツールを作ってみましょう!